ー 一般向け啓発事業実施報告書 ー

名 称:子育て父母のための食育講座

その1:お父さんのためのクリスマス料理講座

   奈良市地域子育て支援センター 夢の丘 SAHO 父親プログラム

わくわくクリスマス

開催日時:平成22年12月11日(土) 10:00~13:00

開催場所:奈良佐保短期大学613調理実習室

参加者数:13組(こども17名、保護者18名  計35名)

講  師:奈良佐保短期大学 生活未来科食物栄養コース  講師 島村 知歩

(ポスター①はこちら)

【講座概要】

本学は、平成21年11月より学内に「奈良市子育てセンター夢の丘SAHO」を開設しました。
今回は、子育て支援センターのプログラムでもある「父親支援プログラム」との共催で、「お父さんのためのクリスマス料理講座 わくわくクリスマス」を開催しました。お母さんからも参加したいという声があったため、今回は家族連れ、お母さんと子など様々な形で参加がありました。今回は、米粉のカラフルピザ・栄養満点野菜のポタージュ・みんなでデコレーションクリスマスケーキの3品を親子で調理してもらいました。

 

【実施記録】

① 説明

 

この日は2つのクリスマスプログラムがあり、賑やかな1日が始まりました。

乳児連れの家族もあったので、和室を説明や食事の場所としてセッティングしました。

本学地域こども学科の学生が松ぼっくりで作ったクリスマスツリーなどで飾り付けをしてくれました。

説明では、調理のポイントやアレンジ方法の紹介の他、こどもに調理をさせる場合の注意点や安全に手伝ってもらう工夫などを紹介しました。

②調理  調理実習室に場所を変えて親子でクッキング。

 

★米粉のピザ

こどもがビニール袋の中で米粉の生地を捏ね、たくさんの野菜をトッピングしました。

 

★栄養満点野菜のポタージュ

カボチャ、ニンジン、タマネギを使って野菜の甘みを生かしたスープを作りました。こどもたちは、こども用の調理器具を使い、野菜の皮むきや切る作業を手伝いました。ミキサーはまるで魔法。ミキサーにかけてトロトロのスープになる様子を、こどもたちは目を見開いて観察していました。ニンジンは本学農園で収穫したものを使いました。

★みんなでデコレーションクリスマスケーキ

オーブン天板を使って2色のスポンジを焼きました。抜き型を使って思い思いの形に、親子でデコレーションを楽しみました。 皆、夢中になり、あっという間においしそうなケーキができあがりました。

(レシピはこちら)

 

③試食

グループ毎に食事も会話も弾み、こどもたちも最後の片付けまでしっかり手伝ってくれました。

参加したお父さんからは、

お母さんからは、

などの声をいただきました。

 

その2: 講演会
      子育て父母のための食育講座 「食物アレルギーについて」

開催日時:平成23年3月6日(日) 13:30~15:30

開催場所:奈良佐保短期大学 3号館会議室

参加者数:51名

講  師:つくだクリニック院長 佃 宗紀氏

 

(ポスター②はこちら)

今回、'子育て父母のための食育講座'第二弾として「食物アレルギーについて」と題して奈良市でクリニックを開業されているアレルギー専門医 佃 宗紀氏にご講演いただきました。

近年増加傾向にあると言われ、また関心の高いテーマでもあったため約50名の参加をいただきました。当日は本学内に設置されている子育て支援センター「ゆめの丘SAHO」の協力も得て一時保育も実施しました。小さい子どもを持つ父兄の方々にもゆっくり講演を聞いていただくことができました。その他にも栄養士、保育士、本学卒業生と幅広い受講者を対象に1時間半の講演終了後、質問タイムにおいても丁寧に分かりやすくお答えいただきました。先生の穏やかなお人柄がすべての受講生に伝わり、理解が深まったことと思います。大盛況のうちに閉会となりました。

 

会場の奈良佐保短期大学

 
講演者 佃 宗紀氏   質疑応答の様子

【講演内容】

食物アレルギーは皮膚粘膜、消化器、呼吸器、全身と多岐にわたって症状が現れる。個々の食品について症状の特徴、耐性獲得の割合、最近の傾向、エピネフリン(エピペン?)使用のタイミングなどいろいろな場面で活用できる最新情報を紹介する。食物アレルギーは除去すればいい、というものではなく、そこから生じる栄養障害に十分注意し、適切な栄養指導を行わなければならない。また、医療現場や学校現場においても食物アレルギーの正しい知識を理解することが重要である。

 

【アンケート結果】

講演会終了後、受講生の皆様にアンケートを実施しました。講演の内容について「よく分かった」との回答が多く寄せられました。感想の一部をご紹介します。

 

当日の資料をもとに小冊子(リーフレット)を作成しました。

 

2つの企画の開催にあたり、助成いただきました社団法人 日本フードスペシャリスト協会に深く御礼申し上げます。