― 平成24年度フードスペシャリスト協会一般向け啓発事業 実施報告書 ―

開催日時:平成24年8月4日(土)

開催場所:奈良佐保短期大学 613調理実習室 10:00~13:00

参加者数:32名 (子ども15名、大人17名)

講  師:奈良佐保短期大学 生活未来科食物栄養コース スタッフ

【講座概要】

幼稚園や小学校において食農体験などを通じて食育を推進していくことが重要視されています。本学では敷地内に農園を整備しており、栄養士を目指す学生が食材の生育に関する理解と調理への活用を学んでいます。一般の親子に参加を呼びかけ、学生が栽培した農園の野菜の成育を観察し収穫することで、食材への理解を深めてもらいました。さらに一緒にクッキングをして、味わうことで、五感を通した食育体験活動を行いました。さらに食育コーナーを設けて、食について親子で学ぶ機会を提供しました。

配布チラシはこちらから

【実施記録】

当日は、兄弟や両親そろっての参加もあり、たくさんの親子が集まりました。
初めの全体説明では、今日の流れを説明して、学生スタッフの紹介も行いました。

① 農園での夏野菜収穫

食物栄養コースの学生が野菜栽培をしている農園へ移動。野菜がどのようにして育っているのかを観察しました。どこに実っているのか、よ~く観察して、ちくちくしたトゲに注意しながら、ハサミを使って野菜を収穫しました。トマト、ナス、ズッキーニ、かぼちゃなど、色とりどりの野菜がたくさん収穫できました。普段、野菜のお世話をしている学生も一緒になって、作業に加わっていました。

② 夏野菜を使ったクッキング

収穫したばかりの野菜を使って、みんなで協力してクッキング。この日のメニューは、ポテトサラダ、夏野菜ピザ、ラタトゥイユ風スープです。子ども達は、ゆで卵の殻をむいたり、じゃがいもをつぶしたり、ピザ生地を伸ばしてトッピングしたり、スープに入れる野菜を細かく切ったり・・・・年齢によってできることにどんどん挑戦していました。お母さんらは、子どもの作業を手伝いながら、普段とは違うこどもの真剣な様子に感心しているようでした。学生も安全に注意をはらいながら、子どもの調理作業を見守って声かけしていました。

当日のレシピはこちらから

③ 食育コーナー

料理の仕上げをしている間に、食育コーナーで楽しみました。野菜のぬりえや折り紙を親子で楽しみながら、野菜の形や色を確認していました。食事バランスガイドなどに関するパンフレットの配布やパネル展示を行い、これらを活用した栄養バランスのよい献立についての情報も提供しました。      (ぬりえ折り紙はこちらから)

④ 試食

みんなで作ったサラダや焼き立てのピザ、スープがテーブルに並び、みんなそろって「いただきま~す!」 。親子でなかよく野菜料理を味わっていただきました。収穫から関ったトマトやナスなどの夏野菜がたっぷりの料理をたくさん食べて、皆さん満足そうな様子でした。学生にとっても、子ども達と一緒に収穫や調理に関わることで、日頃の調理実習で学んでいることの実践をすることができました。試食後も、いろいろな野菜を手にとって、手触りやにおいなどを確認していました。野菜の名前もわかるかな・・・?
使い切れなかった野菜はおみやげに持って帰っていただきました。その日の晩ごはんでも、野菜の味を楽しんでいただけたのではないかと思います。

⑤ アンケート結果

(アンケート用紙はこちらから

講座終了後、受講者の家族にアンケートを実施しました。その一部をご紹介します。

夏の暑い時期での開催でしたが、親子で楽しみながら収穫や調理などを体験することで、子どもたちが食に興味をもつきっかけとなることを期待しています。学生にとっても、子ども達と一緒に収穫や調理に関わることで、日頃の調理実習で学んでいることの実践をすることができました。

最後に、助成いただきました日本フードスペシャリスト協会に深く御礼申し上げます。