函館短期大学食育講座
「北海道の野菜を楽しもう!」実施報告

開催日時: 平成25年6月15日(土)10:15~12:45
開催場所: 函館短期大学調理室・食堂
参加者数: 親子8組(子ども8名<男4、女4>、保護者8名<うち父親1名>)
共  催: 公益社団法人 日本フードスペシャリスト協会
スタッフ: 函館短期大学食物栄養学科  猪上徳雄・保坂静子・鈴木真由美・庭亜子
鐘ヶ江あゆ美・清水陽子・伊東夢乃
  函館短期大学保育学科 木村美佐子・輪島進一・三沢大樹
  函館短期大学食物栄養学科  学生ボランティア12名
  函館短期大学保育学科 学生ボランティア4名

【講座概要】

函館短期大学では、函館市内の小学校1、2年生の親子を対象に、「北海道の野菜を楽しもう!」というテーマで食育講座(共催:日本フードスペシャリスト協会)を開催致しました。

本講座では、食材として北海道産の野菜(大豆、にら、にんじん、アスパラ等)を取り上げ、親子で楽しく野菜の好き嫌いを克服することを目指します。本講座では講義だけでなく調理実習も行い、調理の楽しさにも実際に触れていただく機会を提供したいと考えています。

また本講座では、本学食物栄養学科で栄養教諭を目指す学生や、本学保育学科で保育士・幼稚園教諭を目指す学生が本講座にボランティアとして参加し、本講座を受講する子ども達と触れ合うことで、学生の将来の職業・資格に対する意識を明確化することも目指します。

(配布資料はこちらから)

 

【実施記録】

(0) 準備<9:00~10:10>

スタッフは9時前後から、準備を始めました。調理室では調理実習の下準備を行い、食堂や廊下には受付を設置し、着用いただく白衣やサンダルを並べ、参加者の皆さんをお迎えする準備をしました。

 

(1) 開講式<10:15~10:25>

参加者の皆さんは欠席も遅刻もなくお集まりくださいましたので、予定通り、本学食堂にて開講式を開始しました。司会は保育学科・木村美佐子専任講師が担当し、まず、保育学科・輪島進一教授より、開講の挨拶とともに、本講座の主旨について説明を行いました。

その後、司会より、本日のスケジュールとメニュー説明、スタッフ紹介を行いました。本日のメニューはソイバーグ、カラフルむしパン、ゆで野菜でお花畑をつくろう(お花畑のようにお皿に様々な野菜を並べるサラダ)です。

開講式終了後は45分ほど、親子が分かれて講義を受けます。保護者の方は白衣を着用して調理室へ移動し、子ども達はそのまま食堂で、子ども向けの講座を受講しました。

 

(2) 子ども向け講座 保育学科・食物栄養学科学生担当<10:35~11:30>

保育学科4名と食物栄養学科3名のボランティア学生は自己紹介後、クイズなどで野菜や果物について説明したり、野菜に関する歌(「やさいのマーチ」という歌(ホクレンホームページ参照))を唄い、皆でダンスを踊るなど、子ども達の緊張をほぐしながら、子供たちへくだものや野菜の栄養素の知識をわかりやすく伝えました。

その後、トイレ休憩を挟んで、子ども達は身支度をして、調理実習に向かいました。

 

(3) 保護者向け講義と調理実習・食物栄養学科担当<10:35~11:30>

子ども向けの講座と並行し、保護者向けに「北海道の野菜を楽しもう!」というタイトルで、保坂講師が講義を行いました。スライドを使用しながら、食生活の基本、適正なエネルギー量やバランスのよい食べ方、また子供たちの野菜の嫌いな理由を説明しながら、親子で一緒に楽しみながらの食卓の大切さや家庭や学校、地域全体で食育に取り組むことの重要性を強調されました。最後に道南の主な野菜や果物の産地の紹介をし、地産地消の意義を述べられました。講義後は、食物栄養学科教員と学生ボランティアのサポートにより調理実習となりました。

 

(4) 保護者の方と子どもたちとの調理実習・食物栄養学科担当<11:30~12:00>

子どもたちは調理室に移動し、手洗いを済ませたら、調理実習開始です。すり鉢ですることから始まるごまだれつくりやにんじんの型抜き、キャベツをちぎるなど、保護者の見守るなか、子供たちはとても楽しんでいました。

 

(5) 試食<12:00~12:20>

試食タイムとなりました。保護者の作ったソイバーグやカラフルむしパン、また親子できれいに盛り合わせしたゆで野菜でお花畑をつくろう(サラダ)においしく出来上がったごまだれをつけ、皆で楽しく語り合いながら試食をしました。試食終了後、アンケートにご協力いただきました。

 

(6)閉講式<12:40~12:45>

試食タイムの後は、保坂静子専任講師の閉講の挨拶を致しました。学生ボランティアは、子供たちの白衣を脱ぐお手伝いや整理をし、参加者を見送りました。

 

【講座終了】

一般の方を対象とした食育講座は、函館短期大学では4回目の取り組みでした。講座はケガや事故もなく、無事に終了しました。講座終了時に行ったアンケートの集計結果からは、親子ともに、満足度が非常に高いことが伺えました。    

(アンケート結果はこちらから)

 

なお、今回の食育講座を経て、学生ボランティアは、実際に子どもを指導する難しさや準備の大切さを感じるとともに、子どもと触れ合う楽しさ、講座を成し遂げた達成感を十分に感じることが出来たようです。これから幼稚園や小学校、中学校などで行う教育実習を控えている学生達は、今回の講座を通じて、栄養教諭や幼稚園教諭、保育士になるという自分達の目標が、より明確になったのではないかと思います。

また、参加してくださった皆さんには、本講座で野菜のよりおいしい食べ方や栄養に関する知識を学び、親子で力を合わせて調理することなどを体験していただきました。試食の際には、にら嫌いのお子さんも、ソイバーグなどをおいしく味わっていたようで、スタッフ一同 大変うれしく思いました。本講座をきっかけに、栄養豊富な野菜をいただく楽しさなどを感じていただければ幸いです。

 

(なお、本講座は、当日はケーブルテレビ局NCV、函館新聞、北海道通信、北海道新聞が来訪し、後日、当講座がニュース番組や新聞記事等で報道されました。)                 

(掲載新聞記事はこちらから)