東海学園大学報告書

目的

近年、栄養の偏りや食習慣の乱れが目立つようになり、とりわけ朝食の欠食率は若い世代を中心に問題となっている。また、外食や中食利用の増加、放射能汚染の問題なども相まって、食の大切さ、安全性を学ぶ食育が注目されている。そこで、本事業では、管理栄養学科の学生が中心となり、食生活と健康のかかわりや、食品と健康に関して情報発信し、高校生や大学生、その保護者など一般も含め、自分の食生活と健康について考え、見直す機会となるよう運営した。それらの活動を通して、多くの人が食の大切さや安全性を考える機会となることを目的とした。

 

企画内容

2013年度イベント企画「私の食生活・健康は大丈夫?」

 

(企画1)食生活と健康との関係についての情報発信①

担当:管理栄養学科1年生  

対象:高校生とその保護者および一般

開催日:8月25日(日)オープンキャンパス,9月15日(日)オープンキャンパス,

10月13日(日)大学祭

開催場所:東海学園大学 名古屋・三好キャンパス

内容:基礎演習Iにおけるゼミ活動の調べ学習の一環として「食生活と健康の関係について」の情報をまとめ、パネル展示を行った。

 

テーマ「自分の食生活から健康を考える」とし、以下のサブテーマを設定した。

  1. ① 適正体重、BMI、肥満、やせ
  2. ② 栄養素の働きと役割(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、機能性)    
  3. ③ 食生活と生活習慣病①(糖尿病、脳卒中、高血圧)
  4. ④ 食生活と生活習慣病②(脂質異常症、虚血性心疾患)
  5. ⑤ 食生活と疾患(貧血、味覚障害、骨粗鬆症、ビタミンD不足) 
  6. ⑥ ダイエットと健康

 

(企画2) 食品と健康との関係についての情報発信②

担当:管理栄養学科2年生  

対象:高校生とその保護者および一般

開催日:7月14日(日)オープンキャンパス,8月25日(日)オープンキャンパス,

9月15日(日)オープンキャンパス,10月13日(日)大学祭

開催場所:東海学園大学 名古屋・三好キャンパス

内容:栄養科学演習Iにおけるゼミ活動の調べ学習の一環として食品と健康の関係についての情報をまとめ、パネル展示を行った。

 

テーマ:「食品から健康を考える」とし、以下のサブテーマを設定した。

  1. ① 健康食品(保健機能食品:特定保健用食品、条件付き特定保健用食品、栄養機能食品 一般食品:健康補助食品、その他の健康食品)
  2. ② 食品の安全性① (食品添加物、食品表示、トレーサビリティー)
  3. ③ 食品の安全性②(放射能汚染、食糧自給率等)
  4. ④ 野菜の効用 (地産地消、伝統野菜) 
  5. ⑤ 日本食と健康(日本食と世界の食との比較など)

 

企画1と2の展示ポスターの内容についての「クイズラリー」を行った。来場者数は表Iに示すようになった。展示と来場者の様子を資料1に示した。

 

表I 企画1と2の来場者数

日時 7月14日(企画2のみ実施) 8月25日 9月15日 10月13日 総 計
来場者数(人) 93 100 78 165 436

 

(企画3)健康チェックと食事診断・栄養相談

担当:管理栄養学科2〜4年生 

対象:高校生とその保護者および一般

開催日:7月14日(日)オープンキャンパス, 8月25日(日)オープンキャンパス,

10月13日(日)大学祭

開催場所:東海学園大学 名古屋キャンパス

内容:来場者へ「測ってなるほどシート」と「知って納得シート」の配布を行い、体脂肪や筋肉量、血圧、骨密度などからの健康チェックを行った。また、同時に食育SATシステムを使っての食事診断・栄養相談を行った。企画3の来場者数は表IIに示すようになった。展示と来場者の様子を資料2と3に示した。

 

表II 企画3の来場者数

日時 7月14日 8月25日 10月13日 総 計
健康チェック来場者数(人)

82 100 183 365
食事診断・栄養相談来場者数(人) 100 100 120 320

 

(企画4)健康に配慮した食事の提案 ~ヘルシー弁当コンテスト~

担当:管理栄養学科教員、担当学生  

対象:一般、本学学生 

開催日:10月13日(日)大学祭

開催場所:東海学園大学 名古屋キャンパス

内容:大学祭にて、健康に配慮した弁当コンテストを開催した。一般および本学学生からレシピを募り紹介した。テーマは「からだにやさしいヘルシー弁当」とした。部門を、高齢者向け、1人暮らし向け、地産地消(伝統野菜)とした。

① 作品募集は、大学HPおよびチラシを用いて行った。募集チラシは高校生および一般、本学学生で、約4000枚を配布した。

 

②一次審査(書類審査)応募作品は49で、全作品を最終審査することとした。なお、遠方参加者については写真参加も可能とした(表III)。

 

表III 各部門への応募作品数

 

部門 一般 学内
高齢者向け 11
1人暮らし向け 29 31
地産地消(伝統野菜)

 

③ 最終審査は、大学祭の会場内にて開催した。来場者による作品および作品コンセプトによる審査と投票を行った後、各賞を決定し、表彰した。コンテスト投票数は、150名であった。

資料として、各賞受賞作品(資料4−1)、コンテスト会場と表彰式の様子(資料4−2)、コンテスト応募チラシ(資料4−3)を添付した。

 

資料1

〔企画1と2〕の「食生活と健康、食品と健康との関係についての情報発信」の展示と来場者の様子

 

資料2

〔企画3〕の「健康チェック」の展示と来場者の様子

 

資料3

〔企画3〕の「食事診断・栄養相談」の展示と来場者の様子

 

資料4-1 各賞受賞作品 高齢者部門

〔最優秀賞〕「心と体にやさしいお弁当」

〔優秀賞〕「秋の味覚をよく噛んで!」

 

 

 

 

〔入賞〕

「良質たんぱく質で若々しく!

長生き弁当」

 

資料4−1 各賞受賞作品 地産地消部門

 

 

〔最優秀賞〕「地産地消でハロウィン弁当」

 

〔優秀賞〕「地産地消カラフル弁当」

〔入賞〕「あいちの野菜でカラフル弁当♪」

 

資料4−1 各賞受賞作品 一人暮らし部門

〔最優秀賞〕「体にやさしい!ローカロリー!!

〜鶏の照り焼き弁当」

〔優秀賞〕「野菜たっぷり豆腐ハンバーク弁当

〜ロコモコ風〜」

 

 

 

〔入賞〕

「手間入らずスピードクッキング

 〜やきとり目玉弁当〜

 

資料4−2 コンテスト会場と表彰式の様子

 

 

資料4−3

〔企画4〕のヘルシー弁当コンテストのチラシと応募用紙

資料4−3(続き)