これまで附属幼稚園の園児を対象とした料理教室を5年間継続しているが、今回その実績を基に、夏休み期間に地域の小学生を対象とした4回シリーズの料理教室を開催した。単発の開催でなくシリーズで行うことにより、食に関する興味・関心を高め、食および郷土の食材・食文化の理解を深め、それが定着することをめざした。メニューは1回目:基本の食事、2回目:洋風料理、3回目:中華料理、4回目:手打ちうどんで、和洋中の基礎的な料理と郷土料理を組み合わせて実習した。
1. ポスターとちらしを作成し、高崎市内の小学校、群馬県食品安全課に配布
2. 申込者に受講票を送付
3. サポート役の健康栄養学科3、4年の学生を募集
4. 実習テキストを作成
4日間で高崎市内外の小学生のべ49名が参加した。各回の詳細は以下の通り。
●第1回(8月4日):基本の食事(ご飯、味噌汁、生姜焼き、すいかドリンク)、講師 阿部雅子助教
調理の際の基本的な注意事項の説明の後、ご飯の炊き方、煮干だしのとり方、野菜の切り方を学び実習した。計量カップやスプーンの使い方も学び、調味料もきちんと計って作った。ご飯には旬の食材のとうもろこしを炊き込み、また、スイカを使ったすいかドリンクも作り、季節感の感じられるメニューだった。(第1回レシピはこちら)
●第2回(8月7日):洋風料理(オムライス、コーンスープ、カラフル野菜サラダ)、講師 飯野直美助手
鶏肉、玉ねぎ、きのこを炊き込んだチキンライスを卵焼きで包んだオムライス、簡単に作れるコーンスープ、トマト、きゅうり、パプリカの色鮮やかな夏野菜のサラダを作った。玉ねぎときのこは細かいみじん切りにして嫌いな子も食べられるように調理した。包丁の腕前もだいぶ上達した。
(第2回レシピはこちら)
4日間の料理教室を終えて、基本的な料理を、手際よくできるようになった。どの回も健康栄養学科の3、4年の学生がサポート役として参加し、スムーズに実施できた。
実施後のアンケートでは、参加した小学生からは、楽しかった、おいしかった、わかりやすかった、もっと違うものも作りたいなどの感想が寄せられた。(小学生アンケート結果はこちら)また、保護者からは参加して一層料理に興味が出た、積極的に食事の手伝いをするようになった、実習したしょうが焼きやオムライスなどを作ったなどのコメントがあった。また、サポート役の男子学生がいたことに驚いた様子だったという感想もいただいた。
来年度も食育に関する取り組みを行っていきたいと思う。