函館短期大学では、近隣小学校1、2 年生の親子を対象に、「飾り寿司を作って親子で楽しい地産地消!」食育講座(共催:日本フードスペシャリスト協会)を開催致しました。
北海道・道南地区にはおいしい地域の食材がたくさんあります。例えば函館市では、北海道米「ふっくりんこ」や、イカなどの豊かな海産物、そして、函館市や隣の北斗市で育てられているさまざまな野菜などが手に入ります。このような食材を知り、日々の食事に取り入れることは、家庭での食育にも重要であると考えられます。
そこで、本学の食物栄養学科教員を講師として、このような地域の食材を使用した飾り寿司作りの実習を行いました。また、調理実習のほかにも本学教員と学生ボランティアによる「衛生講座(手の消毒の重要性について)」、「栄養バランス講座」、「子ども向け食事マナー講座」を行いました。
調理室は、衛生的に使用することがとても大切です。参加する親子の皆さんには、本学で用意した白衣と帽子を身に着けてもらい、準備を整えていただきました。
参加者の皆さんは白衣と帽子を身に着け、調理室へ |
まず、本学食物栄養学科助教の峯岸夕紀子先生から開催の挨拶を行いました。
次に、本学食物栄養学科専任講師・澤辺桃子先生による衛生講座を実施しました。手にはさまざまなバイキンがついています。食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌について講義を行うとともに、正しい手の洗い方を解説しました。
黄色ブドウ球菌は食中毒を起こします。しっかり手洗いをすることと、また、食べ物を室温で長時間放置しないことが、食中毒を起こさないために重要です。 |
本学食物栄養学科専任講師の保坂静子先生と、食物栄養学科学生ボランティアによる栄養講座を行いました。
赤い食べ物、緑の食べ物、黄色の食べ物について学生が説明を行いました。
①学生ボランティアは赤い食べ物、緑の食べ物、黄色の食べ物を説明するために、それぞれその色のエプロンを身につけています。小学生のみんなは、真剣に聞いてくれました。 |
②どの食べ物がどの色の食べ物にあたるのか、学生ボランティアが問題を出しました。小学生のみんなは渡された食べ物カードを、 赤か緑か黄色の箱に入れて回答しました。 小学生のみんなは全員、正解しました! |
本学保育学科の学生ボランティアが、「いただきます」や「ごちそうさま」といった挨拶にはどのような意味があるのかを分かりやすく説明しました。また、間違ったお箸の使い方や食事のマナーについて、クイズ形式で説明を行いました。クイズでは、小学生のみんなは大興奮でした!
間違ったお箸の使い方について、クイズを出しました。間違ったお箸の使い方は、たくさんあるんですよ。皆さん、間違った使い方をしないように気をつけましょう。 | 食事のマナーについて、○×クイズを出しました。正解だった小学生は大喜びです! |
本学食物栄養学科助教の峯岸夕紀子先生による、親子で飾り寿司(配布レシピ)を作る実習に入りました。本学調理室の本格的な設備を使用して、行っていきます。
①参加者の皆さんは、真剣に説明を聞いています。 | ②指示に従って、お寿司を巻いていきます。 |
③親子で力を合わせて作ります。 | ④お寿司のお花の部分を作ってから、更にそれを巻いていきます。複雑な作業ですので、みんな真剣になっています。 |
⑤アンパンマンとお花の飾り寿司が完成しました! 花穂を添えるなど、盛り付けにも一工夫します |
頑張って作ったお寿司を、早速試食します。頑張って作ったアンパンマンをパクリ! 参加者の皆さんは、思わず笑顔がこぼれていました。
①仕上がりをじっくり見ています。 | ②待ちに待った試食タイムです。頑張ってつくったお寿司はおいしい! |
③参加者の皆さんは、笑顔で講座に参加してくれました。 |
試食と後片付け終了後に、本学食物栄養学科の峯岸夕紀子先生より講座終了のご挨拶をしました。
函館短期大学では一般の方を対象とし、今回初めて食育講座を開催しました。講座終了時に行ったアンケートの集計結果からは、参加者の満足度が非常に高いことが伺えるとともに、今後の講座への期待も伺えました。
地域に根ざした教育機関として、今後も家庭の食育に貢献していく重要性を改めて認識しました。また、参加してくださった皆さんには、地産地消や手の消毒の重要性、栄養やマナーについて学ぶことを通して、ご家庭での食育がより質の高いものになることを期待しています。