日時: | 平成25年11月9日(土)14時~16時00分 |
---|---|
場所: | 聖徳大学1号館香順メディアホール |
講師: | 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品機能研究領域 上席研究員(中課題推進責任者)神山 かおる 先生 |
内容: | 高齢社会における食のあり方を考える |
共催: | 公益社団法人日本フードスペシャリスト協会 |
後援: | 松戸市教育委員会、市川市教育委員会、柏市教育委員会、取手市教育委員会 |
講演では、「食べやすさ」って何?というテーマで、咀嚼の問題や、噛みごたえなどのテクスチャーの成り立ちを、わかりやすくご紹介いただきました。
高齢者の咀嚼機能低下による問題は深刻です。例えば90歳以上の男性の死因第1位は誤嚥性肺炎です。食品の噛みごたえなどのテクスチャーについても、人間の咀嚼の仕組みについての研究成果を、動画や音響も使ってのご説明がありました。一口で食べる量も幼児期から学んでいくものです。また、大口食べは咀嚼量を減らすことになります。高齢者には、お粥よりも軟らかい飯が勧められることなど、噛んで食べることの重要性について多くの解説をしていただきました。さらに、最近開発された様々な介護食も紹介され、「全ての人に食べる幸せを」を目指す研究開発の一端に触れることができました。
講演会終了後、参加者名を対象にアンケートを実施し、182名(男性6名、女性175名、無回答1名)から回答を得ました。
年齢は、10~20歳代から60歳代までの幅広い年齢層にご参加いただきした。
講演の満足度については、「大変満足」41名(22.5%)、「満足」73名(40.1%)、「普通」36名(19.8%)、「やや不満足」2名(1.1%)、「不満足」1名(0.5%)無回答29名(15.9%)であり、多くの参加者に満足していただけたものと考えています。
参加者からは、「これから食事を提供していく側になるので、食べやすさとおいしさの両方が工夫できるようになりたいと思った。」、「食品の咀嚼指数が書いてあり、調理するときや家で食事を手伝うときに役立つ情報だと思いました。」、「美味しさには五感が重要であるということを改めて感じました。」など、多数のご意見やご感想が寄せられました。