平成26年度 一般向け啓発事業報告書
中国学園大学 現代生活学部 人間栄養学科
多田賢代
1.事業の概要
写真① 受付 | 写真② 景品のボールペン |
写真③スタンプラリー台紙; | 写真④ スタンプラリーの様子 |
体験コーナーではそれぞれ、参加者に楽しみながら学んでもらえるよう趣向を凝らし、学生が調査したパネルの展示やテーマに沿った創作料理の試食などが行われました。以下に、各コーナーの様子を紹介します。
①『忍び耐えるもの・・・すなわち忍者!!』
このセミナーでは、忍者の食事や動きを調べ、今の食事や運動とどう違うのかについてまとめました。
このことから、今の食事の問題点や、昔の食事を今の食事に置き換えるとどうかについて紹介しました。
②『糖尿病ってなぁ~に?』
糖尿病の概要および病気と食事(栄養素)との関連について解説しました。また、糖尿病の恐ろしさ(合併症)とその予防法についてもまとめ、さらに、病気を予防する食事の注意点と糖尿病の食事療法、低エネルギー甘味料についても紹介しました。
③『プロバイオティクスってなんだ?!』
腸内環境が悪化することによって身体にどのような影響を与えるかについてまとめました。また、腸の環境を良くする働きのあるプロバイオティクスを含んでいる食品に焦点を当て、摂取する時の工夫についてやヨーグルトを使ったレシピの紹介、さらに試食として「ヨーグルト・ピラフ」を提供しました。
④『毎日おなかに食物繊維』
このコーナーでは、食物繊維の摂り方を紹介しました。食物繊維の中でも水溶性食物繊維はコレステロールを下げる効果があるといわれます。生活習慣病の予防のために野菜をしっかり食べるため、保存が効く乾燥野菜を使用したレシピを紹介し、さらに試食として乾燥野菜入りの「野菜たっぷり豚汁」と「簡単野菜スープ」を提供しました。
≪配布資料「乾燥野菜のレシピ、簡単野菜スープ」はこちらから≫
⑤『子供のおやつについて考えてみよう!!』
近年、子どもの肥満症や生活習慣病が増えており、おやつの取り方もその要因の一つとなっています。また、子どもの頃の食習慣を大人になって変えることは難しいため、子どもの頃から正しい食習慣を身につけておくことが大切です。そこでこのコーナーでは、おやつの摂り方を通して正しい食習慣を身につけてもらうための情報を紹介し、試食として「三色だんご」と「野菜のケーキ」を提供しました。
⑥『ベジタブるんるん♪』
野菜嫌いを克服してもらうために、野菜嫌いでも食べられる料理を試食してもらったり、野菜の栄養成分をまとめた掲示物を見てもらったりと、野菜を好きになってもらうために情報を多数紹介しました。また、試食として「丸トマご飯」、「ピーマンのオリーブオイル煮」、「にんじんケーキ」を提供しました。
⑦『スポーツ貧血って知ってる?』
スポーツ選手は発汗が多いことや身体にかかる衝撃が強いことなどにより、一般の人よりも貧血を発症しやすくなります。そこでスポーツ選手の貧血を改善し、競技力を向上させることを目的として、貧血の原因や症状を調べ、貧血予防のレシピを紹介しました。試食として炊き込みご飯を提供しました。
3.講座を終えて
本年も「中国学園大学公開講座」は大好評のうちに終了しました。講座は地域にも定着し、中国学園大学を特徴づける講座となりつつあります。また、学生が中心になって講座の企画・立案・実施を進めることにより、未来の管理栄養士として、企画力やプレゼンテーション能力を高める絶好の機会となっています。今後も、地域に密着した大学として、また食の専門職の養成機関として有意義な公開講座を展開していきたいと思います。
ご支援いただきました日本フードスペシャリスト協会に厚く御礼申し上げます。