郡山女子大学短期大学部

夏休み親子クッキング教室

「パパズ・イン・ザ・キッチン」実施報告

開催日時:平成26年8月23日(土)10:00~14:00

開催場所:郡山女子大学 No.1.No.2調理実習室・階段教室

参加者数:親子14組(こども21名<男10、女11>、

その他10名<うち母親2名>、計45名)

共  催:公益社団法人 日本フードスペシャリスト協会

スタッフ:郡山女子大学短期大学部 家政科食物栄養専攻

坂上 茂・小林 澄枝・茂木恭子・鈴木奈津子・曾田久仁子

学生ボランティア 1年生15名

[講座概要]

郡山女子大学短期大学部では、郡山市内の小学生の親子と将来パパになりたい男性または、料理に興味のある男性を対象に、食べ物、栄養、健康に関する知識や技術を体験的に学ぶ食育の場として、さらには、親子で楽しく調理をすることでコミュニケーションを深め、家族の絆を強めるきっかけの場として、公開講座「パパズ・イン・ザ・キッチン」(共催:日本フードスペシャリスト協会)を開催致しました。

本講座では、調理に不慣れな男性や包丁使いに慣れていない子どもでも調理上参加し易いように、デモンストレーションを行い、要点を分かりやすく解説しました。調理の楽しさに実際に触れていただく機会を提供したいと考えて調理実習は、旬の 野菜や果物を使用して「茄子とミートソースのリガトーニ」、「コーンポタージュスープ」「帆立のカルパッチョ」「メロンのフルーツポンチ」の4品の調理を行いました。

また、本講座では、本学食物栄養専攻でフードスペシャリストを目指している一年生がボランティアとして参加し、本講座を受講するパパや子ども達と触れ合うことで、学生の将来の職業・資格に対する意識を明確化することも目指しました。

配布資料(日程表)はこちらから

(デモンストレーションの様子)

 

[実施記録]

(1)事前の広報活動

7月初旬から本学広報室を中心に8月23日の公開講座のPRを始めました。

① 7月7日(月)ポスター作製のための4品の試作撮影

② 7月10日(木)ポスター完成(100枚)、大学近隣のスーパーマーケット、パン店、写真店に掲示、郡山市内小学校約40校に送付

③ 7月17日(木)科内手作りリーフレット作成(200枚)科内教員全員で配布

④ 7月25日(金)新聞社2社(福島民報、福島民友)を広報室職員と小林講師、ボランティア1年生2名と共にPR訪問

⑤ 7月29日(火)福島民友新聞記事掲載

⑥ 7月30日(水)福島民報新聞記事掲載

⑦ 7月31日(木)「こおりやま ゆう」発行所・福島民友新聞社2014.vol.123 8月号掲載

⑧ 8月1日  (金)街 こおりやま発行 No.472.8 掲載

⑨ 8月2日  (土)週刊郡山「ザ・ウィークリー」掲載

⑩ 8月7日  (木)福島県文化スポーツ局 生涯学習課ホームページ掲載

(ポスター・学科リーフレット・新聞掲載記事等の広報物)

(2)準備 <9:00~10:00>

 スタッフは、前日から、食器、調理器具などの準備を行いました。また、調理台に手がとどかない子ども達のため高さの違う踏み台3種類を用意しました。当日は、8時前後から、準備を始め、調理実習室では、調理実習の下準備を行い、学生食堂の前に受付を設置し、ロッカーには、上履きを履き替えやすいように、シートを敷きサンダルを並べて参加者の皆さんをお迎えする準備をしました。また、ボランティア学生の内6名は、案内係りとして、校門3ヵ所と駐車場で待機し、車で来られるお客様を会場まで誘導しました。

(調理実習準備の様子)

配布献立表

(3)開校式 <10:00~10:10>

参加者の皆様は、欠席もなくお集まりくださいましたので、予定通り、本学階段教室で開校式を開始しました。司会は、小林澄枝講師が担当し、学科主任の坂上茂教授より開講の挨拶と本講座の趣旨について説明を行いました。その後、司会より、本日スケジュールとメニューの説明、スタッフの紹介を行いました。

 

(開校式の様子)

(4) 調理の基本講義と調理のデモンストレーション<10:10~10:40>

 「調理の基本」というタイトルで、小林澄枝講師がパワーポイントを見ながら包丁の持ち方、使い方、切り方など説明し、さらに、料理方法の五味・五法、和食の基本である「一汁三菜」と夏の栄養バランス食についてお話しました。子ども向けには、おやつとジュースの摂り過ぎに気を付けようと注意を促しました。

 調理のデモンストレーションでは、パスタ、サラダ、フルーツポンチ、コーンスープの順に手順と調理のポイントおよび注意点をお見せしました。メロンの飾り切りのデモンストレーションでは、美しい仕上がりに拍手があがり、盛り上がりました。また、切り方が難しい場合の対応策や手を切らないよう注意を促しました。講義後、エプロンとバンダナを身につけ調理室へ移動します。

 

調理の基本配布資料はこちらから

(5)  調理実習 <10:50~12:30>

参加者は、食物栄養専攻の教員とボランティア学生のサポートにより調理実習室で調理実習開始です。手洗いをしっかり済ませた後、さっそく野菜切りや炒め物を始めます。ボランティア学生とパパが見守るなか、子ども達は、とても楽しそうです。参加した男性は、ほとんどの方が上手に包丁を使い、手際よく調理を進めていました。ゆっくりと調理したグループもありましたが、予定の時間までに全ての料理が完成しました。

(6)  試食タイム <12:30~13:15>

試食タイムとなりました。親子で協力し合って作ったパスタ、きれいに盛り合わせたサラダ、メロンの切り方に工夫を凝らしたフルーツポンチなど、皆で楽しく語らい合いながら試食をしました。試食終了後、アンケートにご協力いただきました。

(7)  閉講式 <13:50~14:00>

試食タイム終了後、階段教室に戻り、坂上茂教授が挨拶を致しました。また、小林澄枝講師から、「今回の調理実習をきっかけに是非家庭でも、親子で料理を作ってください。また、パパの料理の日など決めてみてはいかがですか?」など提案を致しました。本講座にご参加の皆様には、夏休みの最後の思い出に、各親子で調理している写真を記念にお持ち帰りいただきました。学生ボランティアは、短い時間でしたが、子ども達と仲良しになり「先生」「おねえちゃん」など大変慕われ,お帰りの際は、スタッフ皆で名残惜しく参加者に手を振ってお見送り致しました。

( 写真入れ手作りカードと閉講式の様子 )

(8) まとめ

一般の方を対象とした公開講座は、短期大学部、食物栄養専攻では、初めての取り組みでした。講座は、大きなケガや事故もなく、無事終了しました。講座終了後に行ったアンケートの集計結果からは、親子ともに満足度が非常に高いことが伺えました。

本講座の参加者を募った際、定員オーバーとなりやむをえずお断りせざるを得なかった親子やキャンセル待ちの方々に大変申し訳なく残念に思います。そこで、次回の開催を望む声も多いことから、今後も調理実習を含めた栄養講座の企画を検討していきたいと考えています。

             アンケート結果はこちらから

 

なお、今回の公開講座を経て、学生ボランティアは、実際に調理のサポートをする難しさや準備の大切さを感じるとともに、子どもと触れ合う楽しさ、講座を成し遂げ達成感と充実感を十分に感じることができたようです。これから栄養士を目指す学生にとって本講座は、大変貴重な経験だったのではないかと思います。

また、参加してくださった皆さんには、本講座で調理の基礎を学び、親子で力を合わせて調理することなどを体験していただきました。試食の時の楽しそうな笑顔は、スタッフ一同、大変うれしく思いました。本講座をきっかけに、親子で調理をすることに興味を持っていただき、コミュニケーションを深め、食生活のあり方を見直すきっかけとなれば幸いです。

 

(9)報道状況について

本講座には、福島放送(KFB)と福島中央テレビ(ECT)のテレビ局、福島民報新聞と福島民友新聞の新聞社が本学広報室の呼びかけに応じて来訪し取材しました。講座の様子は、次のように県内版のテレビ番組や新聞記事で報道されました。

 

 

テレビ報道

福島中央テレビ:news every.サタデー(福島県版) 8月23日(土)

福島放送:ANNスーパーJチャンネルふくしま   8月23日(土)

新聞報道

福島民報新聞 8月25日(月)

福島民友新聞 8月25日(月)

 

(新聞掲載記事)