別府大学 公開講座「親子料理教室」-ピザを作ろう!-

 

実施報告書

 

開催日時:
平成27年7月18日(土)
開催場所:
別府大学35号館 調理実習室、実習食堂
スタッフ:
別府大学食物栄養科学部食物栄養学科
西澤千惠子
田中美帆、阿部智美、八坂理子、阿部なづき
食物栄養学科4年生 5名、 3年生 4名
講  師:
別府大学食物栄養科学部食物栄養学科 西澤千惠子
参加者:
小学生( 1年生 4名、2年生 2名、4年生 1名、5年生 3名、6年生 4名、不明 1名、合計15名 )
保護者 15名 ( 別府市4名、大分市 4名、日出町、由布市、竹田市、宇佐市、 杵築市、各1名、不明 2名、合計 15名 )

 

概略

大分県は海と山に囲まれ、食材に富んだ所である。しかし近年、食の外部依存度が高くなり、家庭で調理することが少なくなってきている。そのため子供達は親が調理をしている姿を見る機会が少なく、調理の経験もないという状態になっている。 本公開講座の目的は、地域の親子に調理をする場を提供し、一緒に料理を作ることにより、「食」の大切さや調理の楽しさを知ってもらい、さらに親子間の会話を増やすことにある。

今回は、子供達は食べたことはあるが家庭では作る機会がほとんどないピザを一緒に作って試食した。本学学生により説明とデモンストレーションを行なった後、班に分かれて親子が一緒に調理し、試食した。 参加者からは「ピザは初めて作った」「楽しかったので来年も参加したい」等の意見が寄せられた。当初の目的は達せられたとの実感を得ている。

 

事前

 

当日

1
道案内 構内が工事中のため、駐車場が遠くなってしまった。そのために道案内をした。さらに構内は看板等で道案内をした。
2
受付(食物棟入り口) 名前と班名を記したネームプレート、レシピを渡した。
3
公開講座(調理実習室、実習食堂) 師範台の周辺に集まっていただき、日程の説明の後、学生2人が本日の料理のデモンストレーションを行なった。次に班ごとに分かれ、調理実習をした。なお各班には学生が1人ずつ入り、お手伝いをした。完成した料理を食堂に運び、試食しながら、普段疑問に思っている「食」についての質問を受け付け、そのことについて話をした。食後にアンケートを記入してもらった。(アンケート結果はこちら) 後片付けをしてから反省会をし、解散した。

 

 
ホワイトボード    まずはご挨拶
 
学生によるデモンストレーション   料理にとりかかりました。
 
生地を伸ばしました。   こちらも伸ばしています。
 
出来上がりました!!!   早速、試食しました。

 

後日

後片付け、今回の公開講座のまとめを行った。

料理教室の様子は、地元の「こんにち新聞」に載せていただいた。(新聞掲載記事はこちら)

 

まとめ

大分県は自然に恵まれ食材が豊富であるにも関わらず、食の外部依存度が高まってきており、家庭で作る機会が減少している。そのために子供は親が料理をしている後ろ姿を見る機会が少なくなり、食に関する会話も知識も減ってきている。

そこで親子で調理することにより、料理を作る楽しさを知り、「食」の大切さを認識してもらおうと料理教室を開催した。地方紙などで参加を呼びかけたこともあり、別府市はもとより、広く県内からの参加してくださった。

最初に学生2人によるデモンストレーションを行なった。なおピザ生地は前日に作り冷蔵発酵させた物を使い、当日はこね方のみを説明した。ピザのソース、サラダのドレッシング、スープ、ゼリーのデモンストレーションを行なった。その後6つの班に分かれ、実習を行なった。ピザ生地は丸形のみではなく、ハート型や正方形など思い思いの形に延してからトッピングした。牛乳とオレンジジュースで作るゼリーも、花形にしたもの、四角く切ったもの、砕いたもの、2段にしたものなど、班により思い思いに作った。その結果、試食では普段は子ども達から敬遠されがちなピーマンや玉ねぎも食べ残した児童はなかった。

試食の際にアンケート調査を行なったが、「思いの外、おいしかった」「料理は楽しかった」「家でも作ってみたい」「また来たい」など、参加して良かったという感想が寄せられていた。ピザがこんなに簡単に作れることに、ほとんどの参加者は驚いていた。 これを機に家でも「食」についての関心が増し、料理を作る回数増え、会話が増すことを期待している。

最後にこの企画に助成をいただきました 公益社団法人 日本フードスペシャリスト協会 に厚く御礼申し上げます。