「赤ちゃんのための食品~乳児用食品はどのように作られるのでしょうか?」という演題で、株式会社明治の管理栄養士、山脇奈見子先生が講演されました。
最初に赤ちゃんの成長について体重や身長の増加が個々の赤ちゃんでさまざまである点や、発育段階ごとの身体能力の発達、歯の生え方や咀嚼能力の変化などの紹介がありました。
続いて母乳と牛乳の成分の違いの解説があり、たんぱく質を例に粉ミルクをより母乳に近づけた改良の歴史が説明されました。
3万人以上の調査結果から、母乳で育った赤ちゃんと粉ミルクで育った赤ちゃんに、発育に差がないことも示されました。
研究開発の例として、固形化粉ミルクのアイデアが商品になるまでの取り組みも紹介され、集中管理された衛生的な製造現場をビデオで見ることができました。
講演の後には、現職の保育士さんから自分の職場でも今日の話をしてほしいと要請されるなど、大変好評でした。
本講演会の参加者は243名でした。講演会終了後、参加者名を対象にアンケートを実施し、178名(男性1名、女性176名、性別無回答1名)から回答を得ました。
年齢は、10~20歳代から50歳代までの幅広い年齢層にご参加いただきした。
講演の満足度については、「大変満足」42名(23.6%)、「満足」87名(49%)、「普通」29名(16.3%)、「やや不満足」4名(2.2%)、無回答16名(8.9%)であり、多くの参加者に満足していただけたものと考えています。
参加者からは、「とても参考になる内容でした。次回は食育活動の内容についても伺ってみたいです。」「粉ミルクについて詳しく知ることができて良かった。分かりやすい説明だった。」「将来、粉ミルクを使用する立場となると思うので、粉ミルクの開発のお話は大変興味深かったです。また、商品開発にも興味があるので、商品開発の流れについて知ることができ、勉強になりました。」など、多数のご意見やご感想が寄せられました。