(まえかわ たかつぐ)
私は1953年、兵庫県に生まれました。家業は削りぶし業でした。
香川大学を卒業した後、2年間は、静岡県の削りぶしメーカーで研修を受け、現在のマエカワテイストに戻り、勤務を開始しました。
当初は、業務用のお客様に削りぶしや昆布を納める仕事でしたが、ある日、液体の和風だしが取引先の在庫の棚に置かれていました。
関心を持ち、商品の原材料名を確かめると「鰹節、昆布」と書かれていました。この時、液体だしの必要性を感じて、毎日、「うどんだし」の試作を重ねました。
ある日、気が付くと、私の回りには誰も姿を見せなくなっていました。その理由は、姿を見せると「うどんだし」の試飲を迫られるので、それを避けるために姿を隠していたようです。
そして半年後に大手の飲食企業に「うどんだし」が採用され、それを契機に、弊社の「液体だし」の商品化が始まりました。
そして、鰹節、昆布の出汁についても研究開発に取り組み「煮釡だし製法R」を開発しました。これは近年、注目されている「クリーンラベル」の商品として期待されます。
個人的には、心身ともに健康管理をめざしています。昼は、歩いて遠いコンビニまで無添加の食品をよく買いに行きます。休日は、ときどきゴルフで身体を動かし、たまに趣味の範囲でピアノを弾いてリラックスしています。