稲熊 隆博

(いなくま たかひろ)

信州大学 特任教授

稲熊 隆博(いなくま たかひろ)

【プロフィール】

農学博士(京都大学)、技術士(農業部門)
1952年7月 大阪出身、1972年同志社大学工学部、1976年同大学院工学研究科に入学し、1977年3月修了、同年4月にカゴメ株式会社に入社した。
約4年間工場で環境や品質業務に従事し、総合研究所に異動した。研究は、トマトの加工技術であった。
1986年より4年3カ月、京都大学食糧科学研究所にて小麦粉のドウ物性の研究を行った。この研究で、京都大学から農学博士を取得した。
留学中、緑黄色野菜のカロテノイドに興味を持った。特にリコピンの抗酸化作用は、研究所に戻ってから研究を開始した。
また、β―カロテンのニンジンについて、3年かけて「子供でも飲めるキャロットジュース」を開発、1992年「キャロット100」として上市した。
この技術に対して、1995年(公社)日本食品科学工学会より技術賞を受賞した。
その後、赤ピーマン(カプサンチン)の研究、カロテノイド及び緑黄色野菜摂取によるライフステージへの影響、カロテノイドの抗酸化能測定(SOAC)法の開発、又宇宙食の開発を行い、(公社)日本食品科学工学会学会賞、(一社)日本食品保蔵科学会技術賞、(一社)日本果汁協会技術賞等を受賞した。
その間、海外で中国広西大学、広東海洋大学、国内では広島大学、岐阜大学、日本獣医生命科学大学、女子栄養大学などの客員教授となった。
定年後、帝塚山大学,京都光華女子大学を経て,現在、信州大学農学部特任教授、摂南大学と女子栄養大学客員教授である。
余暇としては、鉄道旅行や鑑賞を楽しんでいる。