(てらはら のりひこ)
1952年生まれ、宮崎県出身です。
金沢大学薬学部薬学研究科修士課程修了後、ブリストル萬有製薬株式会社基礎研究所に入職し、最終的に南九州大学に転職しました。
主な研究テーマは、アントシアニン(AN)色素の安定性と機能性の研究及び食品への有効利用です。研究業績は、九州大学農学部内地留学時に食用植物中のAN類の化学構造と安定性を、留学後南九州大学でAN構造と抗酸化性など機能性との相関性を研究しました。
その結果、多くのアシル化AN類が非アシル化タイプに比べて安定性及び機能性が高いことが明確になりました。それらの知見を実際の食品に応用するため、紫甘藷などのアシル化AN色素の着色料としての安定性や機能性を検討しました。
関連して、宮崎県JA食品開発研究所開発の紫甘藷を用いた発酵紅酢製品の機能性成分を九州大学等と共同研究した結果、紅酢の機能性成分は紫甘藷AN色素の他に、発酵中にAN色素から生成したアシル化糖類があり、抗糖尿病活性を含めた各種機能性をもつことが解明できました。
この業績により、第61回日本食品科学工学会技術賞を受賞しました。現在は理事長として南九州学園の運営に携わっております。
趣味はスポーツ観戦や読書等です。